村上裕樹先生が2025年10月24日(金)・25日(土)に行われた第52回日本股関節学会学術集会で、優秀演題賞を受賞しました。受賞演題名は「変形性股関節症があると腰椎前弯角は保たれる-TOEI study による8年間の縦断研究-」です。
おめでとうございます!
以下は、受賞記となります。
令和7年10月、下関市で開催された第52回日本股関節学会学術集会において、「変形性股関節症があると腰椎前弯角は保たれる-TOEI Studyによる8年間の縦断研究-」を発表し、優秀演題賞を受賞いたしました。
本研究は、地域住民を対象に立位脊椎骨盤矢状面アライメントの8年間の変化を追跡し、変形性股関節症(HOA)の有無による相違を検討したものです。加齢に伴い、HOAの有無にかかわらず骨盤後傾と膝屈曲位傾向が進行する一方、HOAを有する群では仙骨上縁の前方傾斜および腰椎前弯が相対的に保たれていることを示しました。
脊椎骨盤矢状面アライメントとHOAの関連については多くが横断研究に限られており、縦断データは乏しいのが現状です。本研究は既報の横断研究を一定程度支持するものであり、HOAの病態解明に寄与しうる縦断的知見を提供することができたと考えています。
このたびはこのような栄誉ある賞を受賞することができ、大変光栄に思っております。ご協力いただいた東栄町の住民の皆さま、東栄診療所のスタッフの皆さま、ならびに統計解析をご支援くださいました静岡理工科大学 山岸先生に心より御礼申し上げます。
村上 裕樹