高度な後側弯による呼吸障害 及び 成人の後側弯症による起立保持困難
成人の脊柱変形は、当科が最も得意とする分野です。
過去には変形は加齢のためではないか、または手術のリスクが大きく難易度が高い等と言う理由で積極的な治療は見送られていました。しかし現在では、病態の解明が進みつつあること、手術手技の進歩による矯正獲得とリスクの軽減などにより、手術により良好な除痛、姿勢獲得が可能となる症例が増えてきました。
・症例5は胸椎の後弯により呼吸障害を呈した患者様です。胸椎の矯正手術、呼吸器リハビリテーションにて肺活量の改善が得られました。
・症例6は腰椎の後側弯で、腰痛と立位の保持が困難となった患者様です。
脊柱の矯正固定術により疼痛の緩和と良好な姿勢維持が可能となりました。
この様に当科では、成人脊柱変形の病態解明、手術を含めた治療の確立に向け日々研究、診療を行っており、国内外で高い評価を受けています。